不眠症関連でよくある質問と回答①
Q 寝つきが悪く、睡眠時間が短く感じてしまいます。また、日中の生活でもダルさや眠気があり、日常生活や仕事に支障が出てしまっている状態です。原因などが分からずこれが不眠症なのか、不眠症ならどのように解決したらいいのでしょうか?
A 不眠症とは睡眠時間の長さではなく、眠気や目覚めた時の怠さがあり、日常生活に支障が出てしまう症状がある事を言います。
不眠症の原因は様々で、大きく4つの原因に分けられます。
枕などの寝具が変わる、時差がある、寝室の温度湿度、光、音などが原因で睡眠が浅くなってしまう「環境的要因」。
糖尿病や心臓病、高血圧、呼吸器疾患、アレルギー疾患などの病気などで起こる「身体的要因」。
うつ病、悩みや緊張から起こるストレスの影響や神経質で睡眠にもこだわりやすい性格などで起こる「精神的要因」。
最後に、不規則な生活、運動不足、睡眠を妨げる薬の副作用、アルコール、カフェイン、タバコなど嗜好品で起こる「生活習慣の要因」です。
今後は体のリズムを整える行動を行動心がけて、目覚めは朝日を浴びる事をお勧めします。平日と休日の睡眠時間の差を2時間以内にとどめるようにしましょう。
不眠症関連でよくある質問と回答②
Q 夜勤の仕事で生活リズムが不安定になり、なかなか寝付けないため、お酒を飲まないと眠れなくなってしまいました。お酒と睡眠って関係があるのでしょうか?
A 夜勤の仕事などで生活リズムが不安定になることで睡眠の質が下がってしまいます。その際にお酒を飲んでほろ酔い状態になり、眠りやすくなるケースもありますが、それはあくまで一時的であり、眠りが浅くなり、夜中に目を覚ましやすくなる原因になります。
このような症状が続きますと、その症状を解消しようと、アルコール摂取量が増えていきます。その繰り返しでアルコール依存症になる恐れもあります。
個人差はありますが、飲酒量の目安として体重60kgの健康な男性の場合、眠る3時間前までに日本酒1合、中ビール1本、ワインならグラス2杯ほど、女性や高齢者の場合はその半分が適量と言われています。
不眠症関連でよくある質問と回答③
Q 不眠が続くとどのような影響があるのでしょうか?
A 不眠が続くと熟睡ができないため疲労感が取れず、朝起きる気力が出なくなったりと日常生活にも影響が出始めてきます。
また、日中の眠気が強く残っていると、注意力や記憶力を要する作業などの効率が低下し、気分も沈みがちになります。さらに、些細なことに過敏に反応し、対人関係も上手くいかなくなることもあります。
睡眠中に成長ホルモンが分泌され、免疫力を強めたり、身体の組織を修復する作用が働かなくなることや、セロトニンという神経伝達物質が不足し、頭をすっきりさせたり、心を目覚めさせたり、自律神経を整える機能が働きにくくなってしまいます。
不眠症関連でよくある質問と回答④
Q 仕事が終わり疲れた状態で眠りに入り、7時間以上の睡眠をしたのにも関わらず全く寝た気がせず、沢山寝ても眠い状態が続いています。夜に寝ても眠たさが無くなる訳では無いのですが、寝ても満足感がないのはどうしたら良いのでしょうか?
A 熟眠感の欠如の原因は、主にストレスや疲れによる自律神経の乱れが挙げられます。
ストレスや疲れで自律神経が乱れることにより、本来睡眠時は抑制されるはずの体内のコルチゾールの分泌が過剰に分泌されてしまい、体内時計に不備を起こし不眠や熟眠感の欠如を引き起こします。
また、自律神経の乱れにより熟眠感の欠如や不眠の他に、精神の不安感や頭痛、めまい、耳鳴りなど様々な症状を引き起こす原因となり、日々の生活の中でも障害になることがあります。
これらを軽減させるためには、生活のリズムを整えるため朝に日光浴を行うことや、寝る前の携帯やパソコン操作などの脳に刺激になるものを控えることをオススメしております。
不眠症関連でよくある質問と回答⑤
Q 眠たい状態で布団に入って寝ようとしても眠るまでに1時間以上、あるいは眠りに入ることができず時間が経過してしまい、結果的に睡眠時間が短くなり睡眠不足となることがあります。解決法などがあれば教えて頂きたいです。
A 不眠症の中で最も多く見られる症状が「入眠障害」と言われています。夜布団やベッドに入ってから、仕事や人間関係についての考え事や心の不安感など様々なことを考えてしまい、寝るまでに1時間あるいはそれ以上の時間がかかってしまうことが特徴です。
入眠障害を軽減させるためには、まず体全体をリラックスさせる事が大切です。体の緊張状態も入眠の妨げとなるため、ストレッチや入浴などをおすすめ致します。また、日常での水分補給ではコーヒーや紅茶などのカフェインが入っている飲み物の摂取を控える、など日常のケアからしていきましょう。
当院でも症状の軽減に対する施術を行っておりますので、お気軽にご来院ください!