
起き上がる際に股関節に痛みが出る
歩き初めに痛みが出る
股関節周辺に痛みが出る
夜間痛がある
股関節の動きが悪くなる
などの股関節の症状でお悩みの方はいませんか?
このような症状が出ている方は、変形性股関節症かもしれません。
変形性股関節症とは、股関節内のクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減ることによって関節に炎症が起きる疾患です。悪化すれば股関節の変形や股関節痛、機能障害を引き起こすこともあります。
40~50代の股関節の痛みは大半が変形性股関節症の発症によるものだといわれています。
変形性股関節症に対する当院の考え
変形性股関節症の主な症状は痛みと機能障害が挙げられ、痛みの原因も主に二つあります。
一つ目は、股関節への負担によりすり減った関節軟骨の骨片が関節を覆っている膜を傷つけて炎症を引き起こす「滑膜炎」による痛みです。
二つ目の原因は、股関節への過度な負担により関節軟骨の摩耗が進み、軟骨の下にある骨がむき出しになることで痛みを感じるようになります。
症状が進行すると最終的には骨が変形してしまい、さらに痛みが増し、股関節の動きが制限されてしまいます。
股関節に原因があっても痛みが出る部位は膝や脛、腰などにも出る場合があります。これらの痛みは放散痛と言われ、感覚などを担う神経によって痛みの原因以外の箇所に痛みを感じることがあるからです。
股関節の違和感を感じたら早めに医療機関への受診をおすすめします。
変形性股関節症を放っておくとどうなるのか
変形性股関節症の初期段階では、関節軟骨が傷つき、関節の隙間がわずかに狭くなることが確認できます。
この段階では、痛みなどの症状が強く出ることは少なく、見逃されることが多いです。
進行すると、関節軟骨が広範囲で摩耗・変形し、関節の隙間が狭くなります。また、軟骨下骨化症や骨のう胞、骨棘などが認められるようになります。
末期になると、関節軟骨はほとんど無くなり、骨同士が接触するため激しい痛みが発生することもあります。この段階ではレントゲンなどで股関節の著名な変形が見られるようになります。
また、股関節周りの筋肉が落ちていくため足やお尻が細くなり、左右の足の長さも異なってきます。
変形性股関節症の軽減方法
変形性股関節症は、重量物を持ち運ぶ作業や長時間の立ち仕事などを行う職業に従事している方にとっても、注意が必要な疾患です。
また、肥満も変形性股関節症の危険因子の一つとして挙げられます。体重が増えると、股関節への負担も大きくなります。
変形性股関節症の改善方法としては、温熱療法と運動療法があります。
温熱療法は股関節付近を温めることで血行を良くし、筋肉を緩めて痛みを軽減する効果が期待できます。ただし、急性症状の強い痛みがある場合は、温めると逆効果になることがありますので注意が必要です。
運動療法では、ストレッチと筋肉トレーニングが効果的です。ストレッチは股関節をリラックスさせ、楽に動かせるようにすることを目的に行います。一方、筋力トレーニングは疲労や痛みを感じさせない運動量を目安に継続して行うことが大切です。
ただし、ストレッチが不十分な状態で筋力トレーニングを行うと、症状を悪化させることがあるので、最初はストレッチから始めることがおすすめです。
変形性股関節症の軽減に効果的な当院の施術メニューは?
当院では、変形性股関節症の症状軽減やさまざまな身体の不調への対策を目指し、股関節の柔軟性と可動域を出すために筋膜ストレッチをおすすめしています。
筋膜ストレッチによって筋肉が緩み、股関節への負担が減り、変形性股関節症の症状軽減だけでなく、腰痛や姿勢を良くする効果も期待できます。
また、別のアプローチとして楽トレを行っています。
楽トレはインナーマッスルを鍛える電気施術の一つで、骨格を維持する力を強化し、筋肉の硬化を防ぎます。さらに、股関節周りの筋肉への負担軽減にも寄与し、股関節の可動域を向上させる効果も期待できます。
当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な施術を行っております。健康な日常生活を送るために、早めの対策と定期的なケアを心がけましょう。
その施術を受けるとどう楽になるのか
筋膜ストレッチは股関節周りの筋緊張を緩め、可動域を上げることで股関節への負担を減らす効果が期待されます。
一方、楽トレはインナーマッスルを鍛えることで股関節周りの筋肉への負担を減らす効果が期待できます。
この二つの施術を行うことで、股関節の痛みを和らげる効果が期待できます。
変形性股関節症は、左右どちらかの関節に負担がかかって変形することが多いです。そのため、骨盤矯正も重要なアプローチ方法の一つです。骨盤矯正を行うことで、骨盤のバランスを整え、二次的な痛みを予防することができます。
軽減するために必要な施術頻度は?
一般的に変形性股関節症の施術期間は、保存療法の場合は1~3カ月程度かかることが多いです。
手術療法の場合は2~3週間程度で軽減が見込まれますが、整骨院で施術される方は手術を受けていない方がほとんどです。そのため、軽減するまでの期間を短くしたいという方が多いです。
当院では、できるだけ早く痛みを軽減するために、少なくとも週に1度は来院していただき、ストレッチや楽トレなどの施術を行っていただくことをおすすめしています。
また、ご自宅でもストレッチなどを行っていただくことで、より早い痛みの軽減が期待できます。